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本の夢…
第10章 卒業



お正月も先生とデートをする。

あの日、先生との秘密の恋が始まった。


「もう秘密の恋も卒業だな。」


先生が寂しく笑う。


「別れるって意味?」


ちょっと怖くなる。


「違うよ。最初に約束をしたろ?夢が本当の恋を見つけたら僕との秘密の恋は終わるんだ。」


先生が空を見上げる。

もう見つけたよ。

先生との本当の恋…。

先生を愛してる…。

その気持ちは誰にも負けないから…。

愛おしい人をずっと眺め続けるデートだった。

学校が始まる。

うちのクラスはほとんどの人が推薦入試で合格を決めたからのんびりとしている。

あっという間に卒業式が近付いた。

いつものように図書館に行く。

明日は卒業式だから図書館はお休み。

5時に先生が鍵をかける。


「卒業、おめでとう…。」


額にキスを先生がしてくれる。

次に先生と会う時は私は生徒じゃないから先生とは堂々と会えるんだと私は浮かれていた。


「次のデートの約束は?」

「また連絡をする。」


少しだけ先生が素っ気なく感じる。

でも、もう学生じゃない本物の恋だから…。

明日の卒業式の為に家に帰る。

帰ったら少しずつ自分の荷物の整理をする。

1人で暮らすから…。

もしかして、先生に私の部屋に来てもらえる?

そうしたら先生とは朝まで一緒に居られる?

1人でニヤけて1人でキャーキャーとはしゃいでいた。

卒業式の朝、学校に行く。


「やっと卒業かぁ…。」


千聖ちゃんが感慨に耽っている。


「大学でも、よろしくね。」


千聖ちゃんと私は同じ大学。


「もちろん!」


千聖ちゃんが私に笑顔を向ける。

少しドキリとした。



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