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第12章 滝本幸助

一回休憩をし・・・

改めて飯岡さんの話を聞く。

男の名は・・・


上地龍。

23歳。

美晴と同じショッピングモールの中の洋服屋の店長をしている若造。

自宅は湘南。

しかし、最近横浜市内にタワーマンションを購入し・・・

美晴もそこに出入りをしているという・・・。

「こんなガキが・・・なんでマンションなんて・・・・」

俺はギュッと膝の上でこぶしを握った。

「そこが謎でして・・・彼の実家が金持ちでも何でもない・・・彼自身は服屋の店長・・・しかし乗ってる車も高級車で今回の旅費もほぼ彼が出しているようです・・・」

・・・・・・。

何か変なことをして稼いでるのか？

ガキがやることだ・・・。

「どうせ格好つけてるだけだろ？金があるわけじゃないだろ・・・」

イライラして飯岡さんにそう言った。

「ただ、・・・気になるのはこの男の兄弟・・・・」

「兄弟？？？」

飯岡さんは少し顎を触り笑った・・・。

「もう少し延長して頂ければもう少しお調べしますよ？この男少し影があって気になるんですよ・・・(笑)」

「わかった・・・(笑)じゃぁ・・この男について調べてください・・・」

1時間ほど飯岡さんの説明を聞き・・・

俺はそのビルを後にした。

ビルを出てそのビルのエレベーター脇の看板をじっと見つめた。


『浮気調査飯岡探偵事務所』

・・・・・・・。