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第12章 滝本幸助

中から何枚もの写真と・・Ａ４サイズの紙が何枚も出てきた。

その写真は・・・想像以上のもので・・・。

俺の胸をグサグサとナイフが刺したかのようだった・・・。

「まず・・・これがご依頼を受けました伊豆旅行の写真・・・」

何人もの男女で楽しそうに笑う美晴の姿・・・。

「そして、これは宿泊した宿でのお写真・・・」

・・・・・・。

・・・その写真だけで、30枚ほど・・・。

でも俺は気づいてしまった・・・。

俺が顔を上げると・・・。

飯岡さんは苦しそうな表情をし伏せていた一枚の写真を差し出す・・・。

その写真は・・・暗闇でも取れる特殊なカメラで撮った写真で・・・。

男と海沿いで抱き合う姿・・・。


カッと頭に血が上る・・・。

その男は・・・いつも美晴の隣に居て・・・

そしてその男と抱き合う・・・。

金色ベースの髪に・・・今時のツーブロック・・・。

高身長で・・・がっちりした・・軽そうな奴だった。

「滝本さん・・・説明をさせていただいても？？」

飯岡さんはそう言ったが・・・・・。

俺の頭には何も入ってこない。