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第13章 家出

幸助がシャワーを浴びてる間に急いで寝室のクローゼットの服を小さなスーツケースに詰め込んだ。

とりあえず仕事で着る服・・・。


靴・・・。


そして・・・。


引き出しの奥底に隠していた龍君のマンションの鍵。


全て入れて・・・。


寝室を出ると・・・。


浴室から聞こえる幸助の鼻歌。


・・・・・・。


私は躊躇なく玄関まで行き・・・靴を履いた。


ドアノブを握り・・・。


幸助の鼻歌が聞こえる中・・・。




部屋を飛び出した・・・・。


幸助に気づかれたら・・・きっと直ぐに連れ戻されてしまう。


マンションのエレベーターにかけ乗り急いで1階のボタン・・。


後悔しない・・・。




きっと・・・

もう・・・昔みたいには戻れない・・・。