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つらい恋なんか投げ捨ててやる
第3章 つらい恋を投げ捨てろ 前を向いて胸を張って歩けるように
「わたしね、今年で27になるのよ」
「知ってる」
「アラサーって呼ばれる歳になっちゃったわ」
「アラサー?そんなこと関係ない。きみは可愛いよ」
「この前、わたしがインフルエンザにかかって会社を早退したのを覚えていますか」
「ん?。いきなり話題が・・・ああ、そんなことがあったね」
「何だか急に寒気がして熱を測ったら40度近くまで上がっていたの。仲良くしている同僚の女の子に付き添ってもらって会社の近くの橋本クリニックで診てもらった」
「あそこは僕もお世話になったことがある。あの院長とゴルフに行った時・・」
「そんなことはどうでもいい。ゴルフなんて大嫌い。ゴルフをやる男なんかボールが頭に当たって死んじゃえばいいんだ」
「えっ?どうでも・・いい?・・死んじゃえって・・えっ?」

わたしにそんな言い方をされたのは初めてだった彼は、驚いたようにサイドシートのわたしを見つめる。危ないから運転中は前を見てとわたしに注意され、慌てて前を向く。
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