この作品は18歳未満閲覧禁止です
![](/image/skin/separater27.gif)
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
写性 …SHASEI…
第6章 誕生日
![](/image/mobi/1px_nocolor.gif)
「沙絵、誕生日おめでとう。」
「え、あ、お父様…」
夕飯は沙絵の好きなメニューにする。
ケーキもプレゼントも用意した。
「ケーキもあるからね。」
「あ、ありがとう。」
「プレゼント、先に開けてみる?」
「う、うん。」
食後に聞くと、沙絵はプレゼントを先に受け取った。
たどたどしい手つきでリボンを解いて箱をあける。
「わぁ、素敵。」
オレンジの入ったピンクのワンピース、ボートネックで白の切り返しの襟がついたもの。
「沙絵、可愛いのより綺麗なのがいいっていうから、こんなのどうかな?」
「今すぐ着てみたい。」
「いいよ。」
衣装部屋で着替えさせ姿見を見せる。
「どう?」
「私お姉さんぽく見える?」
「ああ、素敵だよ。」
「ありがとうお父様。」
「どういたしまして…」
「私ね、早く大きくなりたいの。」
「なんで?」
「お父様のお嫁さんになるの。」
「あはは、嬉しいけど、僕のお嫁さんにはなれないよ。」
「どうして、お父様にはお嫁さんいないし、本当のお父様じゃないから、お嫁さんになれるでしょ?」
「え…」
「お父様が大好きだから、早く大きくなって、お父様のお嫁さんになるの。
だめ?」
![](/image/skin/separater27.gif)
![](/image/skin/separater27.gif)