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写性 …SHASEI…
第6章 誕生日
「お姉さんらしく見えるのがいい。」

「ふふっ…わかったよ。」

本当は、遂に起きている間に、至ってしまったことをどうしたものかと思い悩んでいた。
毎日繰り返される行為がエスカレートしていることはわかっていた。

沙絵が行為をどう受け止めて考えているのかわからない。性的なことだと気づいていないなら、僕が止めれば済む話だ。

それよりも、自分の存在意義を求めているような気がして、行為を拒むことが、沙絵自身を拒むことになるような気がしていた。

さっきだって、沙絵に欲情したわけではない。
人肌恋しいところに、ぴったり密着されて、ドキッとしたのを察知され、あっという間にほだされてしまった。
背中やお尻を撫でて、これが沙織ならと妄想してしまった。

一人になりたくない、もう誰も失いたくないという共通の思いが互いを引き寄せてしまうのだと思う。

キスされた時は、さらに驚いたが、そのわりにあっさりと湯船で遊び始めたところを見ると、やはり、遊びの一つくらいに思ってるのではないかと感じた。

もうすぐくる誕生日をきちんと祝ってあげたい。そして、父親にならなければ…
沙織、ちゃんと僕たちを見守っていてくれ…
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