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甘ったれなブルー
第1章 目覚めのブルー

「僕が側にいるから。君の側にずっといるから。哀しくなったらこうやって抱きしめてあげる」
「・・ずるいわ」

彼の胸に抱かれて駄々をこねるわたしの声はくぐもっていた。聞こえなかったかもしれないと思い、くっつけていた顔を上げてもう一度ハッキリ言う。

「ずっとなんて言い方ずるい。未来のことなんて分からないのに」
「そうだね。きみの言うとおりだよ」
「いつか私のことを嫌いになるかもしれない。泣いてばかりいるわたしが嫌になるかも」
「いつかって?」

「いつかはいつかよ。未来のいつか」馬鹿なことを言ってるのは自分でも分かっている。ただ彼に甘えたいだけなんだ。

「それなら言い方を変えよう。僕は今のきみを愛している。未来のことなんてわからない。僕は今のきみしか知らない。でもね」
「・・うん」
「未来って、途切れたりせずに今この時が繋がってずうっと続いていくものだよね。。だから僕は、ずっと続いていく今のきみを愛して行くよ」

そしてわたしはぎゅうっと抱きしめられた。ああ暖かいな。ずっとこうしていたい。

また涙がこぼれて止まらなくなったけれど、胸の中の哀しみはどこかへ消えてしまった。わたしは彼の耳に唇を押し付けて囁いた。

「大好きよ。わたしも今のあなたを愛してるわ。これからもずっと愛してる」
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