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KOIBUMI
第29章 退院・・・・そして・・・・





でも・・・。


淳は来なかった。


「凛さん、・・・先に乗ってましょう??(笑)」


搭乗口でもう案内は始まってて・・・。


私は淳と別れた方をずっと見ていた。


「凛さん・・・大丈夫だから・・・・(笑)」


そう言って達也君に引っ張られて・・・私は搭乗口に入った・・・。


淳・・・


来るよね・・・。


じっと淳が向かった方向を見つめると達也君が私の腕を引っ張り・・・。


「凛さん、大丈夫・・・(笑)」


ビジネスクラスに案内されて・・・座り・・・。


辺りをキョロキョロすると・・・。


どんどん人が入って来て・・・。


淳が座る席は残っていない・・・・。


私は隣のシートに居る達也君にボードを見せ・・・。



『淳は?』


そう書くと・・・・。


達也君は少し苦しい顔をして・・・・。


ため息をついた・・・。


そして・・・。


「淳さんは・・・・」


・・・・・・。


「・・・来ません・・・・。」





嘘・・・・。




頭が真っ白になる・・・。





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