この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ほのぼのした時間を
第12章 クリスマスフェス参戦
案内されたのは、広々としたお部屋。
ソファとテーブルが置かれて、その側に大画面テレビが設置されていて、その奥の部屋にあるツインベッドが目に入った。
目の前の大きな窓から夜景が堪能出来る。
この部屋一泊いくらになるんだろう…
軽く目眩を起こしそうな私をよそに、スタッフさんはワインクーラーにボトルを入れて冷やしてくれた。
「ルームサービスをお持ちしますので、少々お待ちください」
「え、ルームサービス?」
「山岡様より、お連れ様を部屋に案内したらお出しするよう伺っております」
「はあ、お願いします…」
春人、抜かりないなー…
それより、私がここに泊まらなかったらどうするつもりだったの?
「お待たせ致しました」
しばらくしてルームサービスが届けられた。
スープにローストチキンとサンドイッチ、小さめのホールケーキ。
夕食を食べてなかったから、ルームサービスは有り難がった。
どれも美味しそうだけど、見る限り2人分なんだよね。
春人は打ち上げでまだ来られなさそうなのに、1人で食べ切れそうもない。
冷めたらどうしようと思いながら食べ始めて5分後、ドアがノックされてドアのスコープから覗くと…
「はあー、茜さんお待たせー」
「春人!?」