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ほのぼのした時間を
第4章 バカンス

海の家で必要な物を借りて、パラソルとシートを設置した。

「ねぇ、春人。はるー」

2人で仲良く座ってるのに、春人はどこかよそよそしい。
こちらを顔を向けても、サングラス付けてるからどこ見てるのか分からないし…

せっかく着たのに、春人も喜んでない…

「やっぱり似合ってなかったのかな…」
「そんなことない!めっちゃ可愛いで!」
「じゃあ、見てよ。春人のために選んだ水着だよ」

頰に手を添えて私の方に向かせ、サングラスを外した。
視線はガッツリ水着(胸のとこ)に行っていて、みるみる春人の顔は赤くなっていく。

その反応見たことないよ。
まさか、今着てる水着が凄い好みとか…?

「海…」
「へっ?」
「海入ろ」

勢いよく立って、泳ごうとする彼を引き止める。

「待って、浮き輪膨らませないと…」
「アレ、浮き輪借りてたん?なんで?」
「なんでって…私泳げないの」

短い沈黙の後、春人は両手で顔を隠して、震え出した。

これは…笑い堪えるの必死に我慢してる反応!?
ひどーい!海に来ても、十分楽しめない人の悩みを笑って!!

(ヤバい、可愛い!エロい水着と浮き輪のギャップが凄い!ヤバい、勃つ!)




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