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従妹と、離れで過ごす夏
第2章 従妹の、思わぬエロ攻勢
夕食のテーブルに、ついた。
4人掛けで、僕の右に、おじさん。おじさんの前に、おばさん。
つまり、僕の真向かいには、ゆみちゃんが、いた。

ゆみちゃんは、顔をうつむき加減にし、ご飯をぼそぼそと、ゆっくり噛んでいる。
せっかくのかわいい顔をうつむきにしてるなんて、もったいない。
僕は声をかけようとして、ふと考えた。
この子、先ほどのようすから見て、ひょっとするとビッチかも、と。おとなしい、虫も殺さぬような顔をして、実はビッチだったというのは、よくある話だ。ゆみちゃんのいきなりの乳出しも、ビッチなら、朝飯前だろう。
それに、ゆみちゃんがビッチならビッチで、こちらもエッチを仕掛けやすい、ということもある。
これは、確かめなくちゃ。

「ゆみちゃん」
声をかける。
ゆみちゃんは、うつむいたまま返事をしない。
「ごめんな、ヨリくん。家族だけならもうちょっとましなんだが、家族以外の人間がいると、こんな調子なんだ。内弁慶、というやつだね」
家族に正体を隠す、隠れビッチか。
「ゆみちゃん、可愛いから、学校でモテると思うよ、彼氏、いるの?」
僕は、優しい言い方で、声をかけてみた。
ゆみちゃんは、かすかにかぶりを振ったように見えた。
「この子」
と、おばさんが口をはさむ。
「男子どころか、女子ともまったくものを言わなくて。だから、友だちもひとりもいないんですよー」
えっ。
それがホントなら、ビッチじゃなくて、ボッチじゃないか。
「ヨリくんが来てくれて、ほんと、よかったよー。ヨリくんと話し慣れたら、友だちも作れるようになるだろうから」
……

うーん。いったい、ゆみちゃんは、どんな女子なんだろか?
ボッチで、無口で、それでいて、超どスケベ。
つまり、むっつりスケベと言うことに、なる。
むっつりスケベとなったら、これはこれで案外いいかも。エッチのハードルが低いことは、ビッチと同じだと思う。
ただ厄介なのは、ゆみちゃん、処女の可能性が大きい、ということだ。
エッチした後、一生一緒にいてとか、まとわりつかれたら、いやだな。
女子は、ゆみちゃんだけ、じゃない。世間には、かわいい子がいっぱい、いる。ゆみちゃんはかわいいけど、かわいい女子のひとりに過ぎないんだよ。
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