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嘘やろ!?
第17章 卒業



ひとまず、シャワーを浴びて透と2人で出掛けた。

1人で行くと言う私に


「お前だけ飯を食うんか?」


と透が睨んで来る。

買い物をして帰って来ると言うてやったのに…。

透の部屋の小さなキッチンは洗い物が溜まった状況ですぐに使えない。

2人でファミレスに向かった。

今まで出来なかった2人で堂々と歩くが今は出来る幸せをやたらと噛み締めてまう。

それでも眠そうにする透にちょっと不満になる

せっかく2人でご飯を食べに来たんやで?

ちょっとは嬉しそうな顔しろや…。


「ええ加減な生活しとったんやな?」


散々、泣く生活を送らされた嫌味を透にぶつけたる。


「しゃあないやんけ。」

「センターの自己採点は?」

「96%…。」


化け物め…。


「何をそんな焦る必要あんの?」

「別に焦っとらん。」

「ほなら、なんなん?」

「体質改善してただけや…。夜型が完全に染み付いてるから切り替え時間が欲しかった?実際、センターん時も遅刻ギリギリでやばかったし、試験中は眠くて堪らんかったからな。」

「なら…、あの赤本は?」

「暇やから読んでた。レベルは大体わかった。」


世の中の受験生の皆さんに今すぐに謝れと言いたい。


「暇過ぎたら、すぐに寝てまうねん。」


それが透の悩みらしい…。


「まぁ、明日から朱音が居るからええわ。」

「居らんよ…。」

「はぁ?」

「学校やもん…。」

「卒業したやんけ!?」

「2年生の一部は授業を持ってるし、終業式までは通常勤務やで…。今日だけが特別休暇…。」

「つまり?」

「夜には帰る。明日は学校においでや。」


透がふてくされたまま返事をしてくれなかった。


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