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早く気づいて欲しかった
第3章 転機
次の朝

私は隼人が来る前に用意を済ませて玄関で待っていた。


ガチャっ


「おはよー隼人♪」

「凛、珍しいじゃん。俺より早いなんて。」


いつもの様に駅へと歩く。


「隼人。あのね、昨日みちゃったの・・・」

「何を? あっ お前怖い映画でも見て昨日眠れなかったんだろ?だから今朝早かったんだ。」



「違うよー!もーっ! 昨日の放課後、隼人が彼女とその・・・ホテルに入ってくとこを。」



隼人は驚いた顔をしていた。


「彼女に悪いから、今日から帰りは別々に帰ろ。」


しばらく考えていた隼人が口をひらいた。

「お前はそれでいいの?」

「えっ? 大丈夫だよ子供じゃないんだからー。
美香もいるし♪ でも朝は迎えにきてね。
彼女さんにも断っておいてー。ダメだったら一人で行くけどさ。」


「わかったよ。」















この時、私はあなたの悲しそうな顔に気づいていなかった。
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