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どこかで………
第3章 憂鬱
「120分です」

店に時間を伝えると、二人でベッドに腰を掛け、しばらく黙っていた。男は何があったかを聞かなかったが、ミネラルウォーターをひとくち飲み、バスルームに赴き湯加減をみてくると、優しく微笑んで、風呂に入るようにすすめた。

「ゆっくり入ってきたほうが良いよ」

バスルームの鏡に映るミユキの顔は、本当にひどいものだった。涙で目は腫れあがり、鼻は赤く、化粧はところどころ落ちて、みる影もない。

¨化粧は全部、おとしたほうがいいだろう。それにしても、老けた………¨

そう思った。
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