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SMを詰め込んだ短編集
第4章 兄とあたしの蜜事/SM

会議が終わって帰路に着き、部屋に入るなり制服をはぎ取られた。全裸にされ後ろ手に拘束されて、ドアノブと柱の間に張った縄を跨がされ、濡らしたタオルで背中を叩かれるお仕置き。あたしの臍くらいまでの高さの縄は容赦なくそこに食い込む。叩かれる度に少しずつ前のめりになって、硬く張った縄はずりずりとクリトリスを潰す。
「ごめ、なさいお兄ちゃんっ!許してぇ…!」
「声を出すなと言ったはずだが。守れなかったのは誰だ?」
「あぅっ!」

ぴしゃりとタオルが当たって、ズリ…とクリトリスが擦れる。食込んだ縄に割れ目から熱い蜜が滴ったのが自分でも分かった。
ふう、と深いため息をついて、お兄ちゃんは洗面所に姿を消した。
その間にも縄に雀躍するはしたない割れ目からはダラダラと粘着質な液体が足を伝って床を汚す。こんなことで悦んではいけない。はしたない子だとまたひどいお仕置きをされてしまう。でもやっぱり食い込む縄が気持ちよくて、悪い心が疼いた。お兄ちゃんが戻ってくるまで…少しだけ…

「んっ…はあっ…」

腰を動かして縄を割れ目に擦り付ける。実はきつく食い込む股縄が大好きだったりする。気持ちいいところに直に当たって、縄の細かな網目がゴリゴリと擦りあげる感覚は他に変え難い悦楽なのだ。
愛液でぬめる縄は更に愛液を吸って、勃起したクリトリスを更に虐める。
気持ちいい。気持ちいい。もっと、もうちょっと…

「何をしている」

びくりと肩が跳ね上がった。お兄ちゃんがこの低い声を出したときは非常にまずい状況…

「なにを勝手なことをしている?許可した覚えはないぞ」
「あっ、えと…お兄ちゃん…」
「お前がそんなに淫乱だとは知らなかった。そうか。そんなに股縄が気に入ったのか。初めは痛がって泣いてばかりだったから情けをかけてやったというのに…」

ぶるりと背中が震える。これは、恐怖じゃない…。
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