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SMを詰め込んだ短編集
第4章 兄とあたしの蜜事/SM
「ああああっお兄ちゃん!むりっきつい!」
「きつくしてるんだから当たり前だろ」
「やめてっ!ごめんなさいもうやめて!!」

お兄ちゃんの手には縄。その縄は天井に括りつけた滑車を通り、私の割れ目を通ってドアノアに結ばれている。私の腰にも別の縄がぐるりと巻かれて、お兄ちゃんの手からドアノブまでには滑車とこの腰の縄を障害物として通っている。
最初に股縄をされたときは、単に1本だけだった。慣れてきてからこの腰の縄と滑車を付けられたのだった。この腰の縄はあるのと無いのとでは食い混み具合が天と地ほども違う。ギリギリと無慈悲に縄を引かれ、後ろ手に拘束されて不安定なまま爪先立ちを余儀なくされている。それでも尚お兄ちゃんは手を緩めることをせず、輪にした先端に体重をかけ、その先端を柱に結びつけてしまった。

「どうした。そんな目をしてもダメだ」

短い呼吸をして目でお兄ちゃんに訴える。これ以上はもう無理。死んじゃう。
あたしのそんな目はいつも無視され、今日も案の定鼻で笑われるだけだった。
洗面所から持ってきたのだろう洗濯ばさみが視界に入ってついに涙が零れた。
あの洗濯ばさみは百円ショップのもので、質が非常に悪い。洗濯物を風に飛ばされないように…そういう風に作ってあるものだから挟む力が強すぎて、しかも浅くぎざぎざになっているものだ。
きゅん、と縄が食い込んだ場所が疼く。あの痛み、それから何をされるのか…

無言のまま縊りだされた胸を鷲掴み、立ち上がった乳首を無遠慮に挟み込んだ。

「ああああっ!!お兄ちゃん痛いよ外して!」
「聞けないな。こちらにも付けてやろう」
「~~~!!!」

せめてゆっくり挟んでくれればいいものを、まるでハンガーにかけたTシャツでも挟み込むかのように、本当に無遠慮に。仰け反って痛がるあたしを見て笑っていた。
あたしの背後に回ったお兄ちゃんは大きな両手であたしの両胸を、まるで雑巾でも絞るように揉みしだいた。

「あっあっ!おに、ちゃ…!」
「どうした。腰が揺れてるぞ。こんなにされて感じているなんて…どこまでも淫乱だな」

耳元に直接響くお兄ちゃんのきれいな低音。熱い息。びりびりと痺れる乳首。揉まれる度に洗濯ばさみが暴れて虐めた。無意識に揺れる腰はぐちょぐちょと卑猥な音を立てている。


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