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愛おしいキミに極甘な林檎を
第37章 幸せな日々とその奇跡まで


「納得できない意見を受け止めるにしてもなんか機嫌が良さそうですね」


「風子が俺のことを一番に思ってくれているから」


「当たり前です」っと言うと、唇を貪られてソラ先輩の指先が私の体を熱くしていく。


悩んでいることを忘れてしまうくらい愛されて甘い夜が過ぎていった。





次の日からソラ先輩の仕事がまた忙しくなった。

帰りが遅い日が続き、睡眠時間も短くてまた倒れてしまわないか不安になる。



仕事は大変でもせめて家では元気になってもらいたい……。

そう思って手の込んだ料理を作ろうと思い、仕事帰りにスーパーに寄った。


エコバッグ二袋に買った物がぎゅうぎゅうに入っている。

調味料を切らしていて買ったから思っていたよりも重たい。


腕の筋肉を鍛えながらよたよたと歩いてマンションへ向かって歩く。



「そこの可愛いお嬢さん。……きみだよ、買い物帰りのきみ」


「はっ…、はい?」


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