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愛おしいキミに極甘な林檎を
第38章 真実と愛のかたち


「もう過ぎたことなんだから謝らないでくれ。塑羅緒くんがなんとかしてくれるだろうから、乙羽は聞かれたことに対して答えて礼儀正しくしていれば大丈夫なんじゃないか」


「分かりました。なんだか面接みたいですね」


仕事以外のこともアドバイスをくれる課長の心の広さにじんとくる。

おかげで少し緊張の糸がほぐれた。



「でも幸せそうで安心した。昨日の朝に塑羅緒くんとコンビニで会って話したんだが、栄養ドリンクと間違えて酒を買おうとしていたからな。あれは相当疲れていそうだった」



「えっ!?そんなに重症だったんですか……。最近また残業が多くなったので仕事が忙しいみたいで……」


「色々と大変そうだからな……」


利き手が思うように使えないことで仕事が上手くいっていないからなのかな……。



「私の前では殆ど仕事の話をしないので何も分からないんですけど……。課長は何か聞いているんですか?」


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