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愛おしいキミに極甘な林檎を
第38章 真実と愛のかたち



誰かに見られていないか唇を離してから念の為きょろきょろと辺りを確認する。


さっきは気にしないで抱きついてしまっていたけど……。


一見いないだけでどこかで雨宿りしている人がいるかもしれない。


でもソラ先輩はお構いなしにまたキスをしてくる。



「だっ、誰かに見られてるかもしれません……」



「セックスをしてるわけじゃないからいいじゃん。海外では道端でキスしているカップルもいるよ?」


「日本では殆どいませんからね。恥ずかしいですから。……っ、……んっ」


恥じらう私を愉しむようにようにちゅっ、ちゅっと意地悪に唇を貪られて息が漏れる。


すぐにキスを終えようとしても後頭部に手を当てられていて離れることができない。


舌を入れられて絡ませてからは頭が蕩けてしまいそうになって目を閉じて味わってしまう。




「はぁっ……」


やっと離された時には力が抜けてしまって私はソラ先輩に寄り掛かった。


「背徳感を感じながらするのは気持ちいい?」


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