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第38章 真実と愛のかたち

「焦らなくても近いうちに紹介するよ」


「えっ！？別に催促しているわけではないですので気にしなくても……」



「できれば両親が揃っている時の方がいいかなって思ってるから、予定が決まるまで待っていてね」

「はい……」



片方の親だけだったら会うハードルがまだ少し低くなるのに、両親が揃っていると私の中で急にハードルが高くなる。


でもソラ先輩は私の血の繋がった両親に一人で会いに行ったんだから、このハードルを超えたんだろうけど……。



「その前に乙羽家の両親に同棲することを伝えていなかったから言っておかないといけないかな。
お爺さんの元に行ってから何も言っていないんだよね？」


「ふえっ……！？確かに乙羽家の両親には祖父の家から抜け出してソラ先輩と暮らしていることを言ってないですけど……」



「風子は俺と同棲したくないの？」