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愛おしいキミに極甘な林檎を
第38章 真実と愛のかたち



ここに住み込むようになってから、曖昧なままずるずると行くと思っていた。

一緒に住むつもりだったと言われていたけど。



大学生の頃から夢見ていた“同棲”という言葉をソラ先輩の口から聞けて頬が緩んで顔が熱くなってくる。


嬉しくなった私は寄り掛かるのをやめて抱きついた。


「したいです!とっても!」


「じゃあ、決定ってことで。俺は今すぐに挨拶に行ってもいいけど急では迷惑だから後日の方がいいよね?」


「今、聞いてみます。うちの方はすぐに時間を作ってくれると思いますよ」


善は急げということで乙羽家の母に電話をしてみるとすぐに予定が決まった。


「明日でも大丈夫そうです」


何も変らなかった関係がやっと進み出す。

急にトントン拍子に進んで怖くなるくらいだ。



「だけど、連日で私の両親に挨拶ってすごいですね。私だったらとても緊張するので休む日が欲しいです……」


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