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愛おしいキミに極甘な林檎を
第45章 親と過去



椅子に腰かけた後、綺麗にネイルがされている長い爪でテーブルをトンッと叩いてから私とソラ先輩の方に視線を向けてくる。


「どうして風子ちゃんは自分の彼氏にまで敬語を使ってるの~?歳の差が激しいわけでもないのに。しかも結婚するのにいつまでも先輩呼びだし。……主従関係とか結んでいるわけ?」



「しゅじゅうかんけい……?」

聞き慣れない言葉に私はぱちぱちと瞬きをしながら首を傾げた。



どう言う意味なのか分からなくてソラ先輩に目を向けて問うけど黙ったまま視線を逸らされた。

恐らくこれは答えたくなくて逃げたんだと思う。



「そんなのも分からないの?SMのことよ。エス、エム!エッチの時のことを聞いてるの」


那砂さんが遠慮なく言ってきてこっちが恥ずかしくなる。


「ふえぇ!?えっと…、あの……、その……そう言うのは……」


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