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愛おしいキミに極甘な林檎を
第50章 pallidus memoriae*儚い恋と永久の愛



「……ごめん」


弱々しそうに聞こえてきた謝罪の言葉が今は空気を重たくする。


散々聞いたからもう謝って欲しくない。


まだ薄暗い部屋がとても静かなせいで余計に虚しさを感じた。



「本当は……、風子に嫌いになって欲しくて素っ気なくしていたんだ……」



私にとってそれはすごく不愉快なことだった。


ソラ先輩はかけがえのない人であって、愛しているのに嫌いになんてなりたくない。



万が一、嫌いになった後に待っていることを思うと身体から力が抜けてズキズキと胸が痛くなってくる。


悲しくなってきた私はその考えを止めるように、目が醒めてから頭を支えていてくれたソラ先輩の腕に触れた。



「だけど、もう無理だ……。苦しい……」


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