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愛おしいキミに極甘な林檎を
第8章 邂逅と甘美なデート

事情を話し終わった時から驚く素振りを見せていなかったソラ先輩は切なげに呟いた。

再会したばかりで結婚の話。

八ヵ月前のようには付き合えないことを告げているようなものだった。


その後、お互い黙ったままで妙に心拍数が上がる間ができた。


この間は……私の婿になるとか言い出すんだろうか。


それともやっぱりここで諦めるとか……。


目を合わせてこないソラ先輩が次に何を言い出すのか私は緊張しながら待っていた。



朝から晴れていて降らないと思っていた雪が手に落ちた時、その答えが返ってくる。

「……まずは信用を回復するところから頑張るよ」


「えっと……、それってつまり……」



「俺はキミを簡単に手放さないから覚悟しておいてね――――」


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