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愛おしいキミに極甘な林檎を
第52章 溺愛カレシと濃密な夜

終始微笑み合って朝の時間を過ごし、ソラ先輩に車で会社に送ってもらって一人になってから思い出した。
恋人のフリをする予定になっていた課長を忘れていたことに……。
せめて車に乗っている時に線引きする部分を聞けばよかった。
職場のデスクに座ってから仕事を始めると、課長がやって来て何やら一枚の紙を置いてくる。
「今年の忘年会、乙羽は出席だよな?」
「はい。出席にしたはずですけど、もうそんな時期でしたっけ?」
「クリスマスが過ぎたらあっという間だからな。日程が書かれた紙はこれだから目を通しておくといい」
課長が持ってきてくれた紙を早速見るとそのスケジュールに目を疑う。

