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愛おしいキミに極甘な林檎を
第52章 溺愛カレシと濃密な夜

「予約をしないとなかなか行けないお店ですもんね……。行きます」
お弁当は手を付けずにランチについて行くとお店の前で鈴川さんが待っていた。
どうやら本当は四人で予約を取っていたらしい。
店の中に入ると二人用テーブルが二席離れて空いていて、私は課長と同じ席に座ることになった。
陸田さんと鈴川さんの席は遠いから二人で食事に来たみたいだ。
ただご飯を食べに来ただけなのに、なんとなく意識してしまう。
緊張していたのは束の間、お冷を飲んでからメニュー表を見ると料理の値段に驚いて私は目を見開く。
「どれも美味しそうですけど、いいお値段ですね……。予想外でした」
「クリスマスだからご馳走するぞ」
「いやいやいや、奢ってもらうなんて申し訳ないです」

