この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛おしいキミに極甘な林檎を
第52章 溺愛カレシと濃密な夜

課長の容姿がいいから女性が視線を向けることもあるけれど今回はそれとは違う。
それは陸田さんと鈴川さんの座っている席がある方で、私か課長の話をしていそうだなと思った。
食事を終えて店から出た後、外で課長と待っていると陸田さん夫妻が手を繋いで話しながらこちらへやって来る。
「今日の仕事は遅くなりそう?」
「早く帰れるように終わらせるわー。鈴ちゃんは今日は仕事休みでしょ?帰ったら何するの?」
「掃除して、婦人科に行って、買い物してくる」
「鈴ちゃんの料理を楽しみに仕事頑張る。今日は何が出てくるのかなー」
「言ったら楽しみがなくなっちゃうじゃない」
付き合って間もない新婚カップル。
イチャイチャしている二人を見ていると、鈴川さんが私の方に顔を向けて口に手を当ててお淑やかに笑った。

