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愛おしいキミに極甘な林檎を
第52章 溺愛カレシと濃密な夜

「ここのお料理、美味しかったですね。ご飯を食べている時に思ったんですけど、乙羽さんってやっぱり花城課長とお似合いだと思います。並んで立っていてもそう見えますし」
夫婦揃っていらぬお節介をしてくるとは呆れてしまう。
心ではそう思いながらも私は課長の側に寄ってニッコリと作り笑顔を浮かべた。
「ありがとうございます。課長のことを尊敬しているのでそう言っていただけて嬉しいです。私たち、隣に並ぶといかにも上司と部下って感じがしますよね」
何度否定しても効果がないから敢えて逆の反応をしてみる。
これでどうだ。肯定してあげているんだから何も言い返せないだろう。
「乙羽さんマジ!?いやー、二人が仲良しだとおれも嬉しいなぁ。ぶっちゃけ、この前課長と乙羽さんが喧嘩していたところを見ていてどうなるか心配だったんですよ」
「花城課長と乙羽さんが喧嘩!?そんなことがあったんですか!?応援してるのでこれからも仲良くいてくださいね」

