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愛おしいキミに極甘な林檎を
第52章 溺愛カレシと濃密な夜

噂をすれば影が差すとはこう言うことなんだろうか。
「誰から?出ないの?」
先程、普段通りに接すると思ったばかり。ここは変に意識しないで対応することにしよう。
緊張しながらも掛かってきた電話に応答することにした。
「はい、乙羽です。お疲れ様です。どうかしましたか?」
名前を言わずに電話に出て、相手が気になるのかソラ先輩が私を後ろから抱きしめてくる。
『お疲れ。遅い時間に電話をしてすまない。寝るところだったか?』
「いいえ。まだ起きてましたので大丈夫です」
電話を掛けてきたのは課長だった。通話音量を最大に上げてあるからすぐ側にいるソラ先輩にも会話が聞こえていそうで肩に力が入る。
『今日はお弁当ありがとな。美味しかったぞ。弁当箱は明日持っていくから』
「いつでもいいですよ。……ひゃっ!」

