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愛おしいキミに極甘な林檎を
第54章 想いと青春の絆



しばらくして手首からソラ先輩の手が放れた後、私は自分のお腹に触れた。


次の生理予定日は十二月二十八日。

ちょうど忘年会があった日だ。


悩みなく順調にきているのに、今回は遅れている。


まだ遅れてもおかしくない範囲内だけどショッピングモールのカフェに行った時、ミルクティーは飲めたものの大好きな甘い物を食べる気にはならなかった。


晩御飯だって食欲がなくて、いつもより少なめに食べた。



家事を終えてからスマホを手に取り、LOINEを開いてメッセージを打つ。相手は課長だった。


【今日はありがとうございました。いろいろ買えて嬉しかったです。忘年会の時のことですけど、本当に私を_】



ここまで打ったものの、先の言葉を書くのに躊躇してしまう。


もしこのまま生理がこなくて妊娠していたら、この子は……――――


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