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愛おしいキミに極甘な林檎を
第54章 想いと青春の絆



スマホを手に持ったままソファにぼーっと座っていると、ソラ先輩が両手にマグカップを持って隣に腰下ろしてくる。


「何をしてるの?」


私がすぐにマグカップを受け取らなかったからなのか、スマホに目を向けてきた。


課長にメッセージを送ろうとしていたことを知られたくなくて、急いで電源ボタンを押して画面を暗くした。


「友達のピンスタ見ていただけです」


「そうなんだ。風子は連休中に女友達と遊ばないの?」


「どうなんでしょう。みんな忙しいですし、疎遠になった子には連絡しにくくて……。

社会人になると付き合える友達って限られてくるものですね」



「へえ、じゃあ連休中も買い物に行く時は郁哉さんに頼るしかないのかな。……また一緒に行く約束でもしていたの?」


連絡を取ろうとしていたことに違いはないからヒヤリとする。



「ちっ、違いますよ。買い物に行く約束はソラ先輩にしてもらいますので……」


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