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愛おしいキミに極甘な林檎を
第58章 初恋の人

「いっ、家!?」
賃貸でないパターンが出てくるとは思っていなかったから私は目を見開いて驚く。
「結婚するんだし、驚くことないだろ。それにもう二十代半ばだし、早すぎることではないと思うけど」
金持ちが考えていることは違う……。
いや、ソラ先輩は家族から離れて暮らしていたから私と同じような金銭感覚だ。
これはもしかして酔ってきている……?
「一軒家は憧れますけど……。結婚してから考えてはダメですかね?これから頭の中がパンクしそうで……」
その証拠なのかソラ先輩はチョコが入った箱を持ち、ソファに移動して背もたれに寄りかかった。
私も追い掛けてすぐ隣に座って身を寄せる。
まずは男根が酔うとどうなるのか気になり、股間に手を伸ばして撫でてみる。
「どれも風子が一人でしないといけないものではないんだから心配しなくても大丈夫だよ。
……とりあえず風子は結婚式を終えてから考えたいってことなのかな?」

