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愛おしいキミに極甘な林檎を
第60章 夢見ていたシアワセの未来



それは私も同じだ。


襲われそうになってから潮崎さんと気まずい感じが続いている。


無視はされないものの、よそよそしい態度を取られるから仕事がしにくい。


「どうしてだ?乙羽は何も悪いことはしていないと思うぞ。立派な社会人なんだから私情を挟むな」



「……冗談ですよー。二人きりにしてもらえて嬉しいです」


「無駄話をしていないで仕事をしてくれよ。念の為、手が空いたら様子を見に行くからな」


「えー。風子に教えてもらうから大丈夫ですよ」


課長に対してはいつもどおりなのに……。


結局、潮崎さんは体目的で私に近づいたんだろうか……。未だに分からない。



「ねー、風子。ここはどう並べればいいの?」


資料室で二人きりになったものの、一応真面目に仕事はしてくれている。


「そこは数字の順番通り並べればオッケーだから。後はこの書類をそこの印刷機でコピーして課長に渡して」


「分かった!急いでやる。……終わったら聞いて欲しいことがあるんだけど」


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