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愛おしいキミに極甘な林檎を
第62章 愛おしいあなたに……



「求められるのはすごく嬉しいけど……。風子を気持ち良くしてからじゃないと気が済まない」


背後にいたソラ先輩は私を座らせるようにしてソファから立ち上がった。


何をしたいのか予想できずにいると、私の太股の下側と腰に手を添えてひょいっと体を持ち上げてくる。


「掴まって」


「ひゃあっ!?ちょっ…、ソラ先輩!?」


驚きながらも急いでソラ先輩の首に手を回した。


下を見ると高くて怖いけど、しっかりと抱えられているから安心できる。



「入院してから寝てばかりだったので体重が重くなってますよ……?」


「前にもお姫様抱っこしたことあるんだけど今も重いとは思わないけどな」


「でっ、でも……」


「あっ、言い忘れてたけど披露宴の時に風子をお姫様抱っこして登場する予定になってるから」


「えっ!?私なんかお姫様じゃないですし、こうされるのも似合わないので恥ずかしすぎます」




「お姫様だよ。だから他の男に奪われそうになったり、拐われそうになった」


「…………」


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