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愛おしいキミに極甘な林檎を
第62章 愛おしいあなたに……

身を乗り出して聞いてくるソラ先輩を前に大きく瞬きをしながらぽかんとしていた。
このサプライズが印象を悪くするものでなくてよかった……、っという意味で。
「皆さまは初恋の人と結ばれる確率をご存じですか?
……僅か1%と言われています。初恋同士のご結婚、とてもロマンチックですね。
長い年月を掛けて結ばれたお二人にもう一度大きな拍手をお願い致します」
再び会場に拍手が湧く中、ソラ先輩は信じられないような顔をしている。
朝にお爺さんとお婆さんが来て驚いていた時よりも目を見開いていた。
「ここまでして私が言いたかったってことは事実なんでしょうね。今だってソラ先輩が初恋の相手だって言われて何の違和感もありませんから」
パチパチと響く音の中、聞こえるように傍に寄って話すとソラ先輩は赤くなっている顔を背けた。
「塑羅緒さん、新婦からサプライズを受けた気持ちをお聞かせください」

