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愛おしいキミに極甘な林檎を
第63章 愛おしいキミに……



目を開けることすらできたなかった時も感じていたぬくもりだから特別に思っている。


まるで冷たい暗闇の中にたったひとつだけ灯っている炎のようだった。

だから、私にとって目の前にいる彼は“特別な人”だ。



「眠っていた時も俺の体温をちゃんと感じていたんだね」


「はい。だから何をされても嫌じゃありませんでした」


意識がはっきりしてから今日まで言えなかったことを伝えると喜んでくれたのか再び唇を重ねられる。


口付けされるだけかと思っていると、シャツワンピースのボタンを全て外されて隠していた上半身を露わにされた。


ここまでならいい。


でも胸が垂れないように中に着ていたブラトップのキャミソールも捲り上げられて私は静かに驚いた。


「じゃあ、こうされても嫌じゃないってことかな?」


「っ……、これはかなり恥ずかしいです……。なんでこんなことするんですか……?」


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