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愛おしいキミに極甘な林檎を
第64章 番外編:危険な逆ハーデート



「はっ、ああっ……、あんっ……」


「感じてる声、小さくしていて偉いよ」


我慢しようとしても体は素直に反応して何度も微かに震えている。


背中にソラ先輩の体が密着しているから感じているのがバレてしまっているんだろう。


誰にも聞こえないように耳元で話してくるから息が掠ってゾクゾクとする。


今の私は温泉とソラ先輩のテクニックによって蕩けた顔をしてしまっていると思う。

こんな顔をワニと呼ばれた二人に見せるわけにはいかない。



「でも私がこんなにもエッチな気分になってることを皆に言ってよかったんですか……?」


「ん?エッチ?」


どうして疑問そうに言っているんだろう。予想外の答えが返ってきて不思議に思った私は首を傾げてソラ先輩の方へ少しだけ振り向く。


「あれ?……違うんですか……?」


「それって郁哉さんと理人さんと話していた時に俺が言ったことだよね?」

「はい。そうです」


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