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愛おしいキミに極甘な林檎を
第64章 番外編:危険な逆ハーデート



「どうしたの?水が飲めないほどふらふらする?」


「えへへ、大丈夫です。自分で水が飲めるくらい復活しましたので」


ソラ先輩が更に過保護になってしまう前にペットボトルのキャップを開けて水を飲む。


ごくごくとのどを潤すと、少し脱水症状になっていたのかまだ未開封だった水が半分以上一気になくなった。



気を失ってから重たく感じていた体も落ち着き、入っていた温泉の方を見る。


癒される温泉に浸かりながら、ソラ先輩に背後から守るように密着されるあの状況をもっと感じていたかった。

途中で気を失ってしまったことに後悔している。


もし、二人きりの貸し切りだったら温泉からあがってすぐにセックスをしちゃうのかな……。


「もう少し体を横にしてゆっくりしてる?今は俺たち以外に誰も来ていないみたいだし、焦る必要もないから。

理人さんが外で様子を見てくれているからいきなり知らない誰か入ってくることもないから安心して。……風子?」


「えっ、あっ、大丈夫です。水を飲んだら動けそうな気がしてきましたから自分で着替えてきます」


「本当に大丈夫?」



「大丈夫です。……ほっ、ほら!ちゃんと立てますよ!」


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