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愛おしいキミに極甘な林檎を
第64章 番外編:危険な逆ハーデート



「言われてみればそうですね。私はソラ先輩と一緒ですもんね」


連れ去られる気配がないのが不幸中の幸いだ。でも念のためそうなる前にソラ先輩の車に乗り込んでシートベルトを締めた。



運転席に座ったソラ先輩の方を向くといつものように優しい微笑みを見せてくれる。

おまけに周囲に誰もいないことを確認してから、ちゅっと唇を重ねてきた。

まるで団体行動になってしまって不服に思っている私を宥めてくれているみたいだ。



ソラ先輩は不機嫌そうな感じが一切見られないから、デートを邪魔してきた那砂さんたちのことを悪く思っていないんだろう。


私の裸姿を他の男に見られそうになったことをどう思っていたのかはセックスをしてみないと分からないけど……。



「あの……、今日は那砂さんたちと夜まで一緒にいる予定なんですか?」


「晩御飯を食べるところまで聞かれたからそれが終わった頃には解散になるんじゃないかな。明日も仕事だろうし」


「よかった……。じゃあ、夜遅くまで一緒にいることはないんですね」


「もちろん早めに解散しようと思っているよ。でも早く二人きりになりたいってことはさっきの続きをしたいってことかな?」


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