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愛おしいキミに極甘な林檎を
第64章 番外編:危険な逆ハーデート



勝手に決められたようにも見えるけど元々、温泉に入り終わったら甘いスイーツを食べに行く予定だった。

那砂さんたちがワゴン車に乗り込んで行った時を見計らってソラ先輩に確認してみる。


「ねえ、ソラ先輩……。今日のデートを団体旅行にしちゃっていいんですか?」


「風子は嫌だった?」


温泉に入るために必要なバスタオルなど入ったバッグを私の代わりに持ってくれて私たちも車に向かって歩き出す。



「お世話になっている人たちですし、嫌だというと罰が当たりそうですなので予想外と言っておきます」


「俺も同じだよ。でもね、那砂さんの言うことを逆らったら怖いかなって思ってね。俺はいいけど、風子が心配だ」


「それは言えてます……」


賢いソラ先輩なら那砂さんに何をされても上手くかわしてみせるんだろうけど、私は騙されやすいから何とも言えない。

またトラブルを起こしてしまったたらソラ先輩に迷惑を掛けてしまうだけだ。



「でもみんなとずっと一緒じゃないんだからデートといえばデートになると思うな。移動中は二人きりなんだから」


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