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愛おしいキミに極甘な林檎を
第64章 番外編:危険な逆ハーデート

パフェを食べ終わってから男性陣が三人で話している隙を狙って那砂さんの腕を引き、離れた場所へと連れ出した。
「ちょっと来てください」
「風子ちゃん!?いきなり何するのよ~。理人くんにくっつこうと思ったのにぃ~」
ここなら三人に聞こえないだろうと思われるところに着いてから本題を切り出す。
普段の顔をしていては説得力がないから少し気を引き締めて那砂さんに詰め寄った。
「……私の彼氏に意地悪しないでくださいよ」
「あら、怖い。意地悪なんてしてないわよ~。アタシも彼氏くんのことが大好きだもの。……どうしてそう思ったのよ?」
口元に一本指を当てていつも通りに話してくるから悪気はないように感じられる。
でもこれ以上ソラ先輩を心配させるようなことをして欲しくないからはっきりと言わせてもらう。
「他の男から好かれてるなんて聞いたら嫌な気持ちになるに決まってるじゃないですか。だからやめて欲しいんです」

