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愛おしいキミに極甘な林檎を
第64章 番外編:危険な逆ハーデート

一体、私とソラ先輩は他人からどんな風に見られているんだろう。
マンネリしていたり、隙があるように見えるのかな……。
「ありがとうございます。……でもそんな刺激なんて私の彼氏にはいりませんよ」
「どうしてよ」
「何もなくても彼氏は私のことを愛してくれますから」
恋のライバルなんていなくてもソラ先輩は今と変わらずに愛してくれていたと思う。
そう思えるのは離れてしまってやり直してから一緒にいるうちに積み上がっていった信頼があるから。
この先の未来にもマンネリや釣った魚に餌をやらないなどの不安もない。
「胸を張って言えるほど彼氏くんのことを信じているのね」
「はい。信じてます」
「やだー。ふたりしてガチガチに縛り合っているんじゃない」
「まあ、私も縛ってるようなものですけど……」
「信頼という名の鎖でねぇ~。彼氏くんにはそれ以上のものもありそうだけど……。
……でも課長くんも風子ちゃんのことを好きなのも忘れないでねぇ。あれは本気の本気よ」

