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第65章 番外編:Totus tuus

「今日は風子さんの挙式に着ていく服を探しに来たんです」

「えっと……。それにしては性別と年齢がかけ離れていると思うんですけど……」


「見て分かるじゃないですか。僕が着る服じゃないですよ」

そう言って選んでいた物の方に手を向けて紹介してみせる理人さん。


私はその類いの服を着れる同性として冷たい視線を送ることしかできなかった。


なぜならこのお店のハンガーラックに掛けて並んでいるのは、小さな子供向けのドレス。


一時期同じ家で生活していたこともあったけど理人さんにそういう趣味があったなんて知らなかった。



そう。理人さんはロリコンだったのだ。


「何を言いたいか分かりますよ。風子さんは変態ですね。違いますからそういう目で見ないでください」


「隠さなくていいですよ。世の中の男性には色んな性癖があることくらい知ってますから」