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愛おしいキミに極甘な林檎を
第65章 番外編:Totus tuus


「さっきの電話で私の彼氏に会いたそうに話していたじゃないですか。だから、晩御飯を食べながら話すのはどうかなぁって」


「僕は塑羅緒さんに会いたいと一言も言っていませんが」


「でも私を玄関まで送って行くってことなら必然的に会いますよね?元気かどうかも尋ねていたし……」


「風子さんは僕と塑羅緒さんにどうして欲しいんですか?」


身を乗り出して理人さんの横顔を見つめていると私が期待していることを聞いてくる。


このくらい親しくなっていると思っていたから誘ってみたけど、返ってきた答えはとても冷静なものだった。

でも会いたくないとは言っていないから嫌ではなさそうだ。



「これから義理の兄弟になるわけですし、私としては仲良くいてくれたらいいなって願っています。

それに彼氏が仕事以外で一緒にお酒を飲んでいる相手って聞いたことがないんですよ。

仲のいい高校時代の友達はいるんですけどね、なかなか会えないでいるみたいなので。一人じゃ寂しいかなって思って……」


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