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愛おしいキミに極甘な林檎を
第65章 番外編:Totus tuus

真剣な顔をした郁也さんに強く腕を掴まれた。

私は目を見開いてごくりと唾を飲み込む。


「なっ……、なぜダメなんですか……?」


「ああ……。言いにくいんだが……、はっきりと言ってもいいか」


「なんでしょう?“部下”として上司のご指摘をなんでも受け止めます」


「それでは遠慮なく言う……。
ピンク色のパンティが見えている。
スカートが破れているから、その格好で仕事に戻るのはやめた方がいい」

「えっ……」

下を向いてみたけど、スカートは破れていない。

でも、お尻の辺りがなんとなくスースーする。

郁也さんの前でするのは恥ずかしいけど、両手で腰から下に向かって触れてみる。



「ひゃあああ!スカートが破けてる……!?」


どうして気づかなかったんだろう。

今日の下着は生地が薄めのピンクの色の紐パンティを穿いている。

郁也さんに見られたなんて……。

額に汗が滲みそうなくらいカァッと顔が熱くなる。


ソラ先輩に褒めてもらいたくて気合を入れたのに、他の男に見られてしまった。

スカートを押さえても破れたところが塞がらない。

焦っていると足音が聞こえてきた。


「まずいな……。誰か来るぞ」

「どっ、どうしましょう……。隠せるものがなくて……」

「休憩室に行くんだ。
あそこならまだ誰もいないはずだ。背後はオレが守ってやる」

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