この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
愛おしいキミに極甘な林檎を
第30章 低俗な野望と片思い


引っ張られるように和室に連れて行かれるとそこには険しい顔をした祖父が座っていた。


テーブルには那砂さんが昨日持ってきて見せようとしたアルバムが置いてある。


これはまたお見合いの話をされるんだろう……。


苦い顔をしながらテーブルを挟んで祖父の対面に正座をする。



「ひとりになって少しは頭は冷えたか」

「はい。おかげで目が覚めました」



「郁哉君との見合いを考え直すことはないのか?お前の気が変われば受け入れると言っておったぞ」


「私の気持ちは変わらないので考え直すことはありません」


「では、約束した通り見合いをしてもらう。……今度はこちらの方だ。なに、性格はいい男だから心配することはない」


「っ……」



「どうした?ここまでおまえのことを思って手を回して支援しているのにまた断るのか」


テーブルに出されていたアルバムを目の前に置かれて開くのを躊躇する。


逃げ出すまで祖父を騙し続けるために一応従っておくべきなんだろうか……。



「――――千十郎様、待ってください」

/3128ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ