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愛おしいキミに極甘な林檎を
第31章 未来への誓い



隣を歩く理人さんから心配そうな視線を向けられた私は立ち止まった。


一度俯いた顔を上げて今できる精一杯の笑みをしてから答える。


「それでも私は塑羅緒さんのことをずっと愛し続けます」



笑顔で言うものの、いざその未来を考えると怖くて涙が滲んでくる。でも目から零れ落ちないように堪えた。


「風子さんにそこまで愛される塑羅緒さんが羨ましくなります」


「私もいっぱい愛してもらってますから」



「右手が不自由な塑羅緒さんを支えていくのも大変だと思いますけど、千十郎様の元から離れるとなると借金はどうするんです?

……なんとかしてあげたいですがお金のことに関しては僕では何ともできません」


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