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第32章 赤い林檎と甘い拘束

「そのままでも可愛いのに？触り心地いいからお腹が出ても気にならないよ」


背後に立ったソラ先輩は私を引き寄せてお腹の前に向かって腕を回して包んでくる。


嫌われないならいいか……。

でもこれは甘やかされているに違いない。


「ダメです！やる時にやらないと肉は容赦なく増えていくものなんですから」



「徹底的に……ねえ。……じゃあ、一緒にやろうよ。
俺は左手を鍛える特訓をするから、風子はダイエットをするってことで」


「一緒に…ですか……？」



お腹の肉と手をどうやって関連付けるのか私にはさっぱり分からなかった。



しかし、夕方になってからその意味を知る。



「ジョギングした時の半分のカロリーをセックスで消費できるみたいだよ」