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愛おしいキミに極甘な林檎を
第33章 綺麗になったキミに……



回されている腕に触れてから私も笑顔を向けた。


「それでは夏祭りに行けませんってば。でもソラ先輩の浴衣姿も見たいなぁ。浴衣持ってませんよね?」

「持ってないよ」



「うーん……、だけどこれでいいですね。ソラ先輩の浴衣姿を見て他の女が狙ってきたら大変ですもん」


「俺より風子の方が徹底しているね。何も心配いらないと思うけど」





着替えてから下駄と言う履物を初めて履いて外を歩き、夏祭りが行われている会場へソラ先輩と向かう。


人が多くて繋いでいる手を放したらはぐれてしまいそうだった。


そして通りを歩いていると屋台がたくさん並んでいて目を奪われる。



「わー!ケバブですって!結構並んでますけど食べたことないので気になります。あ、お好み焼きも食べたい。りんご飴もある!」



「ははっ、今日も食い意地張ってるね。並んでるから食べたいものを買っておいで」



「いいんですか!?色んなものを買ってきますんで一緒に食べましょうね」


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